【キヤノン(7751)】33年続く超優良累進高配当銘柄がついに減配!決算内容について分析

本日超累進配当銘柄のキヤノンが2020年度第2四半期の決算を発表し、33年間累進配当をしていたがついに中間配当を従来の80円から40円に減配することを発表しましたなお期末の配当は未定としております。

決算内容

決算短信はこちらです。ハイライトしておりますが、えげつない数字が並んでますね。営業利益は81.9%減の15,122百万円、純利益は71.9%減の27,288百万円となりました。

通年の連結業績予想も公開しておりますが、一株当たりの純利益は40.96円を見込んでおります。
んっ?ちょっと待てよ!となりますね。今回中間配当を40円とておりますので、この見込みが正しければ既に配当性向は、
40円(中間配当)÷40.96(純利益)=0.97=97.6%(配当性向)

もう既に中間配当の時点で97.6%出している計算となり、期末の配当は未定としているものの、この状況であれば配当は出せませんよね?ということで、期末は無配の可能性が大です。

どの部門の業績が悪かったのか

決算が良くないことが分かりましたが、どこの部門の利益が減っているのかが気になりますね。こちらは決算説明資料のビジネスユニット別PL、つまり事業別の収益となります。結論から言うと、すべての事業がよくありません。

ご覧の通り、一番売り上げの高い主力のオフィス事業にて前年比-30.2%の減収となっております。それどころか、すべての部門で売上が対前年比で減少しております。もちろんコロナウイルスの影響が大きいのは分かりますが、かなり厳しい状態となっております。メディカルの部分は利益は伸ばしているものの、そもそも額が小さいので全体に与える影響は少ないと言えます。

2020年度今後の見通し

2020年度の今後の見通しも決算説明会資料で述べられております。厳しい予想をしております。売り上げは14.3%の減収、営業利益は74.2%の減益を見込んでいます。経営陣としてはメディカルが増収増益で一矢報いたつもりでしょうが、気休め程度ですね。

まとめ

事業は全滅、中間配当は半分に減配、期末配当も無配の可能性が高い!

手がけている事業についても全て逆風が吹いてます。主力のオフィス事業ではコロナウイルスの影響で働き方が変わり、オフィスに行かない文化となれば、プリンターの利用率も減ります。
イメージセンサーのほうも、スマートフォンが台頭していること、そもそも外出できなければ満足に撮影しに行くこともないのでのでカメラの需要は減ると思います。メディカルの需要はあるとは思いますが急激に伸びるとは思いません。ということで、厳しい事業環境は続くと思うので、購入は控えた方が良いです。

累進超高配当銘柄であるキヤノンの長期保有をしている方、購入を検討している方は、今回の決算を見て株を手放すか、購入を見送ることを検討したほうが良いと思います。

もちろん、投資は自己責任で!

 


 

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コメント

  1. […] +株価大幅下落のダブルパンチを食らって多大な含み損を抱えることとなります。(キヤノンの記事はこちらから)そこで、決算と業績を紐解いて総合的に判断していきたいと思います。 […]

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