市場分析(建設業)

市場分析(建設業)

ひざくりげです。
突然ですが毎週末、市場分析ということで、業種毎の気になる銘柄をピックアップしていきたいと思います。今回は建設業です。

建設業市場について

建設業の市場の伸びを建設業ハンドブック2019にて見てみました。
検索して思いましたが、こんなわかりやすい資料が簡単に手に入るのは便利ですね。

建設業市場規模の推移はこちらです。

ここ近年は投資額が順調に伸びています。2019年度は前年比3.4%と大幅に伸びております。オリンピック特需のおかげでしょう。オリンピック後の建設業はどうなるかというところが、今後の市場の拡大を大きく左右するところです。

国土強靭化計画

『政策に売りなし』との格言があるのをご存知でしょうか。政策に沿った運用を行えば負けない。とのことです。建設業に関連する政策を見ると、国土強靭化計画というものがでてきます。(詳しくは内閣官房が出したリンク参照。)

予算規模で見ますと令和2年度は約7兆円を超す金額の予算がついています。近年の災害多発に伴い3か年緊急対策にて2.5兆円増額されました。日本国内には老朽化したインフラが大量にあり、さらに近年災害が多いこともあり国民の関心も高く、より一層政府は力を入れていくと想像できます。つまり国土強靭化計画により建設業は今後も順調に伸びていくと思われます。

スーパーゼネコン比較

建設業界にはスーパーゼネコンと呼ばれる、大手企業が5社あります。名前と特徴は以下の通りです。特徴はこのサイトから引用しました。(笑)

大林組   業界最大手
清水建設  社寺建設に強い
鹿島建設  積極的な海外進出
大成建設  唯一の非同族経営
・竹中工務店 非上場で建築特化型

竹中工務店は非上場のため投資対象ではありませんので、その他4社で比較したいと思います。
下図はスーパーゼネコンの売上推移です。業界トップの大林組が2020年に下がっていますね。飛躍的な伸びを見せているのが清水建設と鹿島建設で、着実に伸ばしているのは大成建設です。
投資家としては、飛躍的な伸びを示している鹿島と清水が投資対象としては良いのかと思います。

では、今年の各会社の業績は下記の通りです。
見てわかる通り、鹿島が時価総額的にも配当的にも割安な水準なのではないでしょうか。

大林組 清水建設 鹿島建設 大成建設
売上高 2,030,000 1,760,000 2,040,000 1,740,000
営業利益 150,000 135,000 134,000 160,000
経常利益 157,000 138,000 142,500 161,000
純利益 110,000 99,000 102,500 114,000
1株益 153.3 127.2 200 539.5
1株配当 32 36 50~52 130~135
時価総額 7,041億円 6,962億円 6,819億円 8,375億円
ROE 15.60% 14.40% 15.50% 16.20%
配当 2.55% 3.20% 3.34% 2.83%

まとめ

建設業はオリンピック特需が終わった後も、国土強靭化計画という国策が控えておりますので、安泰だと思われます。今年は台風による災害も多く、しきりにレジリエンス(強靭化)のワードが政策で出てきておりますので、それを担うスーパーゼネコンの業績は安泰と思います。その中でも購入すべき銘柄は。。。

ねらい目銘柄:鹿島建設

鹿島建設は株価も割安かつ売上高の成長もしておりますので、割安な頃合いを見て購入したいと思います。損切は青いラインで1400円を割ったらとして、3年から5年の長期投資で株価2倍を狙いたいところです。

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